Biobloc Appliances

重度の歯列狭窄とオーバージェットの是正

バイオブロック(ステージ1、2、3)装置は、MRCの治療システムにおける、もう一つの歯列発育法として有用です。この装置は、機能改善のためにMRCの装置と同時併用できないため、使用頻度は低いですが、使用する場合は、主にバイオブロックステージ1 (BB1)、または、ごく稀にバイオブロックステージ3 (BB3)を用います。バイオブロックステージ1は、BWSが使用できない重度の歯列の劣成長(特に幅径の狭窄)がある場合に有効です。主に乳歯列期や混合歯列期前期に使用します。正中離開の閉鎖にも使用できます。バイオブロックは、迅速な3次元的歯列拡大に長けていますが、術者の技術レベルに大きく依存し、機能を悪化させる傾向があります。バイオブロックステージ3は、重度のオーバージェットのためにMyobrace®装置を口腔内に維持できない患者さんに使用します。このページでは、バイオブロックステージ1を中心にご紹介します。バイオブロック装置の詳細については、アドバンスドオンラインコースを受けてください。


BB1のデザインの特徴

バイオブロックステージ1のデザインの特徴は、上顎歯列の効率的な拡大、特に側方拡大に適しています。切歯間のスペース閉鎖も可能です。

使用方法

バイオブロックステージ1(BB1)は機能を妨げますので、昼間1時間はバイオブロックを外してMyobrace®を装着し、その後すぐにバイオブロックを再装着することを推奨します。十分な歯列の発育が得られるまで、24時間ごとに拡大スクリューを1/4回転ずつ回すよう指示します。来院間隔は2~4週間とし、術者は来院時にスクリューが正しく回されていることを確認しながら装置を調整します。バイオブロックは、4~6ヶ月を超えて使用しないでください。

調整のし方:

  • ステップ1

    装置の保持力と患者さんの口腔衛生に注意を払いながら、バイオブロックを外してください。

    ステップ1
  • ステップ2

    ラビアルボウを1~2mm前方に出してください。

  • ステップ3.

    カテナリーワイヤーを1~2mm前方へ調整してください。

  • ステップ4.

    リテンションクラスプを調整し、バイオブロックを口腔内に戻し、しっかり保持され安定していることを確認します。また、患者さんが着脱できることを確認してください。

    ステップ4.
  • ステップ5

    24時間ごとに拡大スクリューを1/4回転ずつ回すよう患者さんに指示します。患者さんは、毎日昼間1時間、バイオブロックを外してステージ2のMyobrace®装置を装着し、その後バイオブロックを口腔内に戻します。来院間隔は2~4週間とします。

重要な注意事項

バイオブロックを使いこなすには、さらなるトレーニングが必要です。バイオブロックの詳細については、アドバンスドオンラインコースをご受講ください。

誤った使い方をすると、副作用を引き起こす可能性があります。

資料

装置の説明

バイオブロックの説明書をPDFでダウンロードできます。

資料をダウンロードする

Myobrace® 装置のカタログ

Myobrace® 装置シリーズの詳細な説明書をPDFでダウンロードできます。

資料をダウンロードする

MRCの装置システムにご関心のある方へ ​​​​​